何故勉強しなければならないか。答えは2つ。
1つは、学力を向上させるためである。学力と知識は別物だ。学力とは「まなぶ力」のことであり、自らにとって必要な知識、技術、技能を自らの手で学ぶことの出来る力のことを言う。学力がなければ、自らを向上、進歩させることは不可能である。勉強の目的は、第一義的に、この学力の向上にあることを理解すべきである。
もう1つは、人格(精神力)を向上させるためである。オウム事件以降、勉強に対する風当たりが一段と強まったが、勉強のし過ぎで性格が曲がること、人の道に外れるような行為に走ることは決してない。ただし、条件が1つ。勉強を好きにならないことである。好きなことを、例えばゲームを何時間も続けて出来るのは当たり前で、そのことで精神力が身につくなどということはない。嫌いだけれども、必要なので「嫌々」1日2時間の学習をすることに意味がある。そこから、忍耐力や創造力、工夫が生まれる。勉強に限らず、スポーツでも芸術でも、およそ「──力」と名のつく能力は、ある程度の負荷をかけないと伸びないのである。そして同時に、自分の能力を向上できるのは自分自身でしかない。
つまり、勉強の目的は、いわゆる「生きる力」を向上させることに他ならない。子供たちに必要なのは、学力であり、忍耐力であり、集中力であり、創造力であり……。「力」=パワーなのだ。知識、学歴には文字通りパワーはない。そして、子供たちのにとって最も必要な「力」、それは努力「つとめる(がんばる)力」である。
では、それらの「力」は何のために必要か。言うまでもない、幸せに生きるためである。ここでも、個々の価値観が問われることになる。自分は、何を持って幸せと感じるか。大いなる問いである。
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